最近魚醤をよく使うので、カテゴリーを作ってみたら、45品に増えていました。いしる、しょっつる、ナンプラーのほかに、気仙沼の完熟オイスターソース等も使っています。まだまだ増えていきそうです。
普通にとっただしに、少し捻りを加えたいときに魚醤を使いだしたのがはじまりだったと思いますが、これが楽しくて止まらなくなっているのです。
茶碗蒸しには必ず入れいます。
(そうすると、また、昆布と鰹節だけでとった澄まし汁を改めて美味しく感じたりもします。)
信じられないことですが、半世紀前は、日本人は何にでも化学調味料を振りかけていました。頭が良くなるというので、みんな大好きでした。
糠漬けの上に、化学調味料の長四角の透き通った結晶が見えると美味しそうに見えたものです。
その化学調味料はアジアに一気に広まっていったらしいのですが、美味しいものの広まり方は早いんですね。
化学調味料を使わなくなり、もう何十年なので、化学調味料の味に違和感を感じるようになりました。
魚醤は、ポスト化学調味料ではないかと考えています。
その証拠に、オイスターソースやアンチョビは、ほとんどの方がすでに愛用しています。こういう味は、自然に使うのを止められなくなるのだと思います。
無加調ラーメンの秘密の隠し味もたぶんこういうものではないでしょうか?
BSの番組で、イタリア、アマルフィー海岸の魚醤を知り、欲しくなって手に入れました。鰯の魚醤、コラトゥーラ・ディ・アリーチ(写真)です。
さっそくいろいろ試してみたいと思っています。
同じようなものを、勝鬨の太陽の市場でも売っているのを見ました。瀬戸内海の鰯で作ったものでした。
秋田の鱈の魚醤、「うわてん」というのも気になっているのですが、都内のアンテナショップ2店に問い合わせたところ、いずれもおいていませんでした。
日本の至るところに、さまざまな魚の魚醤があるのに、特殊な魚醤はまだまだ手に入りにくいものです。
通販だと、送料を入れて、倍以上の値段のものになってしまいます。本当に悩ましいところです。
鯛の潮汁に鯛の魚醤を数滴垂らしたら・・・なんて考えると、鯛の魚醤も欲しくなってきます。
もっと簡単にいろいろな魚醤が少量で買えるようになったら楽しいのに・・・
「全国魚醤味比べ」のようなものがあったら・・・
まだまだマイノリティーな魚醤ですが、世界中に根強いファンがいるのも確かです。